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第6回金属加工講座

皆さんこんにちは!


京都技研株式会社、更新担当の中西です。

 

 

 

金属加工の鉄則──旋盤・プライス・キー加工の職人が守る“精度の掟”


今回は、金属加工の中でもとくに基本技術とされる旋盤加工・プライス加工・キー加工における、「現場で代々受け継がれてきた鉄則」をお伝えします。

加工機械や工具は進化しても、“精度を守る心得”は変わらない。それがこの業界の共通認識です。


◆ 旋盤加工の鉄則:基準面を制す者が精度を制す

 

✅ 鉄則①:心出しは“命”

  • センタリング・チャック把握は、芯ブレ0.01mm以内を目指す

  • シャフト加工時は、両センター支持か振れ止めでたわみ防止を徹底

 

✅ 鉄則②:切削条件は“材質で決まる”

  • 刃物送り・回転数・切込み量は材質(SS材、S45C、SCM、アルミ、SUSなど)ごとに設定

  • 冷却液の種類と噴射位置も切削温度・面粗度に影響

 

✅ 鉄則③:仕上げ面は“刃物でつくる”、砥石に頼らない

  • 面粗度は仕上げバイト+極小切込み+低速送りで勝負

  • バリ取りも仕上がり品質の一部と心得る


◆ プライス加工の鉄則:水平と刃圧にこだわる

 

✅ 鉄則①:ベース面のセットアップが全ての精度を決める

  • ワークの傾き、浮き、たわみがあれば平面度も直角度も全滅

  • 必ず定盤とシクネスゲージでレベル確認

 

✅ 鉄則②:切削圧を“押さえ込む”

  • 特に鋼板や厚物加工では、刃物が**ワークを引っ張る現象(刃の吸い込み)**が発生

  • ダウンカット・クランプ位置の工夫で加工中の動きを抑える

 

✅ 鉄則③:大物こそ、段取り八分

  • クレーン搬入・芯出し・冷却配管の位置確認

  • ワークの“反り戻り”や“加工応力”にも気を配る


◆ キー加工の鉄則:回転を伝える“命のライン”

 

✅ 鉄則①:芯ズレは事故につながる

  • 軸とハブの芯ずれ0.02mm以内が目安

  • 両側からのミーリング加工(段取り替え)には注意

 

✅ 鉄則②:キー幅・深さは“JISでなくても、使う現場基準に合わせる”

  • 規格どおりでも、相手機種に合わせて**「あえて緩く or キツく」**加工することも

  • ストレートキー vs 平行キー、使用箇所に応じた正しい選択と加工精度

 

✅ 鉄則③:角は丸めない、逃がす

  • キー溝の隅に**“逃げR”を入れずにシャープにすると応力集中で破損**

  • あえて逃がし加工を加えて寿命を延ばすプロの工夫


◆ 精度とは、“誤差を許さない”文化の集積

 

金属加工の鉄則とは、数値で語れるものと、現場でしかわからない経験値が組み合わさってこそ成立します。

  • 一品一様の加工に、共通のルールを持ち込む勇気

  • 誤差0.01mmを誤差と思わない職人のこだわり

  • “作って終わり”ではなく、相手機器・現場との連携を見据えた加工

このような考え方こそ、金属加工に携わるプロの“矜持”であり、“未来への技術継承”なのです。

次回もお楽しみに!

 

 

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