皆さんこんにちは!
京都技研株式会社、更新担当の中西です。
本日より新シリーズ「金属加工のプロが教える!技術とノウハウ徹底ガイド」をスタートします。
当社は創業以来、板金加工・切削加工・溶接・表面処理・製缶・組立といったあらゆる金属加工を自社工場内でワンストップ提供し、試作から量産まで幅広い案件に対応してまいりました。本シリーズでは、金属加工の全体像から素材選定、各加工手法のポイント、品質管理・コスト最適化まで、現場で役立つ知見を余すところなくお届けします。
今回は第1回として、「金属加工の全体像と工程フロー――設計から納品までの流れを理解する」をテーマに、当社がどのように案件を進め、お客様に価値を提供しているのかを詳しくご紹介します。
目次
まずはお客様との打ち合わせです。製品の用途、数量、納期、コスト目標、品質要件、図面や3Dデータの有無などをヒアリングし、最適な加工方法と工程を設計部門で検討します。この段階で、製品の機能要件や納期の制約を正確に把握し、工程フローを明確化することが重要です。
ヒアリング内容を踏まえ、鉄、ステンレス、アルミ、銅、チタンなどの候補素材から最適なものを選定。耐食性、強度、加工性、コスト、表面処理要件を総合的に勘案し、社内調達部門が信頼できる仕入れルートを確保します。
初期段階で試作加工を行い、形状・寸法・機能を検証。加工後の歪みや公差を確認し、必要に応じて設計修正や治具改良を実施します。特に複雑形状部品では、3Dプリンタで樹脂モデルを作成し、組付け性や干渉をチェックすることもあります。
マシニングセンタ―、旋盤、フライス盤などの切削設備を駆使し、フライス加工、旋盤加工、穴あけ加工、タップ加工を実施。5軸加工機を用いることで複雑形状やアンダーカット部の加工も可能です。工具選定、切削条件の最適化、段取り作業の効率化により、高精度・高生産性を両立します。
レーザー切断機、プレスブレーキ、ロボット溶接機などを用い、板厚0.5mmから20mm程度まで対応。レーザー切断後のバリ取り、曲げ精度管理、治具設計による精度保証を徹底し、筐体やカバー、フレームなどを製作します。
TIG、MIG、MAG、スポット溶接といった多様な溶接法を適材適所で使い分け、大型製缶や精密部品の接合を行います。溶接後は歪み取り・仕上げ研磨を実施し、最終的な寸法精度を担保。組立工程では、機構部品や配管の組付け、動作確認も行います。
ショットブラストで母材の素地を整えた後、バフ研磨や塗装、粉体塗装、メッキ(電気めっき、亜鉛めっき、ニッケルめっきなど)を施します。耐食性や意匠性、滑り性など、用途に合わせた表面処理を選定し、品質検査を行います。
三次元測定機、測定顕微鏡、膜厚計、硬度計などの検査設備で、寸法精度や表面状態、機能性能を確認。トレーサビリティ管理を徹底し、検査記録を保管することで、万が一の不具合時にも原因追及と再発防止を迅速に行えます。
製品形状や重量、輸送条件に合わせて最適な梱包仕様を設計。耐衝撃性や防錆対策を施し、安全にお客様現場へ納品します。納期厳守はもちろん、納品後のアフターフォローまで一貫して対応します。
社内に切削加工、板金加工、溶接、表面処理、検査、組立の全工程を保有し、社内搬送でスピーディに次工程へ移行。リードタイム短縮とコストダウンを実現します。
各工程に専門技術者が在籍し、互いに補完し合う多能工化を推進。熟練のノウハウを若手へ継承し、高い技術レベルを維持しています。
5軸マシニングセンタ―、ファイバーレーザー切断機、ロボット溶接システム、三次元測定機など、最先端設備を積極導入。複雑形状・高精度加工にも対応可能です。
小ロットから大ロットまで柔軟に対応。試作段階では短納期を重視し、設計検証から量産立ち上げまでトータルサポートします。
京都市内の医療機器メーカー様向けに、ステンレス製精密部品の試作・量産を一括受注。5軸加工で複雑な形状を一工程で加工し、TIG溶接とバフ研磨で仕上げ。表面処理にパッシベーションを施し、耐食性を強化。納期通りに納品し、高い評価をいただきました。
第2回では「素材選びの基礎知識:鉄・ステンレス・アルミ・銅の特徴と用途別選定ポイント」をお届けします。加工性、強度、耐食性、コスト面から最適素材を見極める方法を詳しく解説しますので、ぜひお楽しみに!
京都技研株式会社は、金属加工のあらゆるニーズにワンストップで対応し、お客様の製品価値向上とコスト最適化をサポートします。本シリーズを通じて、金属加工の知識とノウハウをぜひお役立てください。
次回もお楽しみに!